熊本で起業を検討している方が、最初に乗り越えなければならない壁は事業資金の調達です。起業のタイミングで、すでに自己資金が充足している方もいればそうでない方もいらっしゃるでしょう。
そして自己資金だけで不安な方の多くは創業融資を検討しています。
その場合、多くは国が100%出資している公的な機関である、日本政策金融公庫の創業融資を利用するでしょう。
主に個人事業主や中小企業に対しての融資を行っており、比較的低金利で創業時にも審査が通りやすい特徴があります。
今回は、その日本政策金融公庫の審査基準はどの程度厳しいものなのかをお伝えします。
そして創業融資の審査で失敗しないポイントを解説していきます。
目次
日本政策金融公庫の審査通過率は?
日本政策金融公庫では起業する方を対象に創業融資を行っていますが、事前の準備が足りず、審査に落ちてしまう人が大勢います。
日本政策金融公庫の審査通過率は50%前後。
よって申込者の半分近くは審査に落ちているのです。
審査が通らなかった人の中には、自治体が行っている制度融資の方の審査に通過している人もいます。
しかし、両方とも審査に落ちてしまう人も多いのです。
審査に落ちてしまったら?
日本政策金融公庫の融資は、一度審査に落ちてしまっても再度申し込みが可能です。
ただし、何度もチャレンジしたからといって審査に通過しやすくなるわけではありません。
審査に落ちた原因を見極め、それを改善した上で申し込むことが重要です。
また、短期間に何度も申し込むのではなく、前回の申し込みから半年程度は期間を空けることが望ましいです。
審査に落ちてしまうと、それだけ事業を開始する時期が遅れてしまうため、一度で済むように準備して審査対応に臨みましょう。
審査に落ちてしまう原因は?
日本政策金融公庫の審査に落ちてしまう方にはいくつかの共通点が見られます。
その共通点に当てはまらなければ、審査に通過する可能性は高くなるでしょう。
次にその共通点と改善のポイントについて解説します!
①経営計画の内容に矛盾や無理がある
経営計画は、貸し付けた資金がきちんと返済されるかどうか判断する上で重要度の高い資料です。根拠の乏しい数字を用いた経営計画や、甘い考えに基づいた経営計画では、マイナスの印象になってしまいます。
特に融資の使い方を明確にし、適切な借入額を提示することが重要です。将来の売上や収益を過大に評価したり、経営計画との整合性が取れていないと判断されると、融資を減額されたり、融資自体を断られてしまう可能性があります。
経営に関する指標や事業の売上予測を立てる際は、競合他社や業界のデータなどの具体的な根拠に基づいて作成しなければなりません。
数値の根拠を明確に示し、実現可能な計画を立てることで説得力を高めることができます。
②自己資金が少ない
自己資金だけでは足りないために創業融資を受けるわけですが、それでもあまりに自己資金が少なすぎると審査に通ることはできません。自己資金が不十分の場合は、計画性や責任感がないとみなされてしまいます。
創業資金の概ね30%程度は、自己資金で賄うのが望ましいでしょう。
20%を下回ると審査に通るのが難しくなりますので、できれば40%以上が理想です。
自己資金のメインの貯め方としては、専用口座への貯金や親族からの支援が考えられます。そして審査の際には預金通帳や書面などで貯めてきた経緯がわかるものが必要です。
ただし、自己資金が少ないからといって審査に通らないわけではありません。日本政策金融公庫のホームページでは、「自己資金は重要な要素のひとつですが、それ以上に創業計画全体がしっかりしているかが重要になります。」との記載があります。下手に不安がらず、しっかりとした事業計画や経営計画を作成することが何より重要なのです。
③信用情報に問題がある
税金や公共料金、ローンやクレジットカードなどで支払いに関する滞納や遅延をしがちの場合は、信用情報に問題があるとみなされ、審査が厳しくなります。
そのような人に融資をすると、税金や公共料金と同じように借りたお金の返済も遅延してしまい、回収が困難になると判断されてしまうでしょう。
取引先への対応なども遅れがちになり、上手く事業を継続していくのが難しいと判断される場合もあります。
もし信用情報が気になる方は信用情報機関で確認しておくことをお勧めします。信用情報機関には、株式会社日本信用情報機構(JICC)、株式会社シー・アイ・シー(CIC)、などがあります。
日頃から各種支払いの滞納や遅延がないよう、しっかり管理しておきましょう!
④業務経験がない
創業融資は、開業後の融資とは異なり、融資審査の参考にできる過去の経営実績がありません。よって、創業しようとする方のこれまでの職歴や職務経験が審査の重要なポイントとなります。
事業の内容が経験のある業界や業務である場合は有利に働くでしょう。ただし、未経験の分野や業界の創業を考えている場合は、未経験でも上手くいくと考える理由をしっかり事業計画において伝えることが重要です。
もし時間に余裕がある場合は、同業界や同事業で経験を積むことをお勧めします。雇用形態は問いません。きっと審査に有利に働いてくれるでしょう。
⑤面接時の様子
日本政策金融公庫の審査では面接も実施されます。
面接で聞かれることは主に事業内容に関することや、融資希望理由や希望金額などが中心です。すでに提出している事業計画書や決算書などの書類を基に詳しい説明を求められます。
さらには、書類などでは伝わりにくい人柄や説明の仕方などを見る目的もあります。ここできちんとした対応ができていないと、顧客や取引先と良好な関係を築いていくのが難しいと判断されてしまうでしょう。
そして最も重要なことは、服装や挨拶などの基本的なビジネスマナーです。
その他、態度や言葉遣いが横柄であったり、話す内容に一貫性がないとみなされる場合は信用できないと思われてしまいますので注意が必要です。
かといって、無理に上手く話そうとして不自然になってしまわないように注意しましょう。質問された回答はあなた自身の言葉で正直にわかりやすく答えることが大切です。
まとめ
日本政策金融公庫の審査は決しては簡単ではありません。
しかし、本気で起業しようとしている人がきちんと事前に準備した上で臨めば、融資を受けられる可能性は高いです。
もし、自信がなければ専門家に相談した上で申し込むようにしましょう!
当社では、創業融資の支援業務を行っています。
これまでに多くの創業者の提出書類や面接のサポートをさせていただいてきました。
もちろん、日本政策金融公庫の審査にご自身で申請をされ、落ちた方であっても心配ありません。
当社の支援を受けられた上で再度申請をし、無事に日本政策金融公庫の審査を通過され、事業を開始された方は多数いらっしゃいます。
当社では初回限定の無料相談をおこなっていますので、よろしければお問合せください。
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