熊本銀行で法人が融資を受ける際に必要な手続きと審査通過のポイント
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熊本銀行で法人が融資を受ける際に必要な手続きと審査通過のポイント


熊本銀行は、熊本県熊本市に本店を置く第二地方銀行です。熊本銀行では、熊本県内に63箇所もの事業所(令和5年3月末時点)があり、熊本県に密着した金融サービスを提供しています。


熊本県内や熊本市内に住む方々にとって、熊本銀行は身近な金融機関でもあり、熊本銀行も地域密着型金融の取り組みを掲げているため、創業時には熊本銀行への融資申請を希望する場合もあるでしょう。


では、熊本銀行で法人融資を申し込む際にはどのような手続きが必要になるのでしょうか。今回は、創業時、または創業から間もないスタートアップ期に熊本銀行に融資を申請する際の手続きや審査を通過するためのポイントについてご説明します。


熊本銀行が取り扱う創業者向けの融資制度

熊本銀行では、熊本信用保証協会が保証する法人を対象としたさまざまな融資制度を取り扱っています。ここでは、熊本銀行が取り扱っている融資制度のうち、創業を予定している方や創業間もない事業者が利用できる融資制度をご紹介します。


創業者支援資金(熊本県制度融資)

新たに事業を開始しようとする方や創業間もない方に対して行う融資制度です。法人が創業者支援金の申請を行う場合の条件は、事業開始にあたっての具体的計画を持ち、2か月以内に新たに会社を設立する予定の人、または、会社設立(法人登記日)から5年未満の事業者です。融資限度額は3,500万円で、融資期間は1年以上10年以内です。


熊本市中小企業創業サポート資金(熊本市制度融資)

熊本市内で創業を検討している人、または熊本市内で事業を開始してから1年未満の事業者を対象とした熊本市の制度融資です。融資限度額は2,000万円、融資期間は7年以内で、運転資金・設備資金として融資を申請できます。令和5年度の場合は、熊本市が保証料の助成を行い、利用者の診療保証料の負担が0円となる取り組みを実施しており、熊本市内で創業を検討している方であれば積極的に検討したい融資制度でしょう。


菊池市創業融資制度

熊本県菊池市でこれから創業をする、または創業間もない個人や法人を対象とした融資制度です。融資限度額は1,000万円以内、融資期間は10年以内となっており、熊本銀行菊池支店が取り扱っています。


水俣市創業資金融資制度

熊本県水俣市内に住所と事業所を所有しており、2か月以内に事業を開始する予定の法人、または、法人登記日から5年未満の中小企業を対象とした融資制度です。融資限度額は1,000万円以内、特定創業支援を受けた場合は1,500万円以内、融資期間は最大10年以内で、融資期間によって融資利率が異なります。信用保証料(上限20万円)、1年間に支払った利子に相当する額(上限20万円)を5年間、水俣市が負担する制度もあります。

水俣市創業融資制度は、熊本銀行水俣支店で取り扱っています。


合志市創業融資制度

6か月以内に法人を立ち上げて事業を開始する、または法人登記後3年を経過していない中小企業者であり、熊本県合志市に住所と事業所を持ち、特定創業支援事業を受けた者として市長が認定した事業者が対象となる融資制度です。信用保証料は合志市が全額補給し、融資限度額は1,000万円以内、融資期間は10年以内です。熊本銀行の合志支店で取り扱っています。


熊本銀行での融資審査の流れ

上でご紹介した熊本銀行が取り扱っている創業時、または創業間もない時期に利用できる融資制度は、全て熊本信用保証協会が保証する融資制度です。


保証付融資とは

信用保証協会とは、中小企業や小規模事業者が金融機関から事業資金を調達する際に、保証人となってサポートをする公的機関です。これから創業を考える事業者は、金融機関との取引実績や事業実績がないために信用を得にくく、プロパー融資と呼ばれる金融機関からの直接融資は利用できないケースがほとんどとなっています。そのため、多くの事業者は、創業時には、万が一、返済が滞った場合に信用保証協会が事業者に代わって立て替え払いを行ってくれる保証付融資を利用しています。


保証付融資の審査の流れ

保証付融資を受ける場合は、金融機関の窓口で信用保証の申し込み手続きを行うケースと商工団体や地方公共団体を通じて申し込みを行うケースがあります。

いずれの場合も、保証協会では、申し込みをした法人の将来性や資金の使途、返済能力などを総合的に検討する審査を行い、審査に通過した場合のみ融資が実行されます。


融資審査に通過するためには

創業時や創業間もない法人でも比較的資金を調達しやすい保証付の融資制度であっても、資金の返済目途が明確でない場合には、融資は実行されません。したがって、融資審査に通過するためには、審査のポイントである今後の事業のビジョンと収益の計画、返済計画などについて、保証協会や金融機関が納得できる書類を提出する必要があります。


融資審査に通りやすい創業計画書や事業計画書の作成にはコツがあります。初めて融資の申請をする場合などは、融資に詳しい専門家に相談した方がスムーズに書類の作成ができ、融資通過の可能性もアップさせることができるでしょう。融資審査に通過するためには信頼できる専門家への相談がポイントになると言っても過言ではありません。


まとめ

熊本銀行が扱う熊本県内でこれから事業を始めようと検討している場合や事業を開始してから間もない方を対象とした融資制度についてご紹介してきました。

融資審査通過のポイントは、事業の成功を裏付ける精度の高い計画書の作成です。創業計画書や事業計画書の作成経験がない場合には、熊本創業融資相談室(運営:税理士法人ストラテジー)までお気軽にご相談ください。当事務所は、これまで多くの熊本の創業者の融資申請のサポートをしてまいりました。豊富な経験を活かし、熊本で創業される場合の融資申請のお手伝いをいたします。まずは、お気軽に無料相談をご利用ください。

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