熊本創業融資相談室を運営する税理士法人ストラテジーでは、お客様のご要望に応じて、記帳代行も行っています。
※記帳代行…帳簿作成業務を会社外部の業者や税理士が実施すること
そこで本記事では、記帳代行を税理士などの専門家に依頼するメリットや、クラウド会計のメリットなどについてお伝えしていきます。
目次
1.記帳代行を依頼する5つのメリット
記帳は決算申告の礎となる帳簿作成の上で必要な作業です。
しかし、決算期が迫り、慌てて作業を行うと取引の計上漏れや誤りが生じやすくなるものです。
そうすると税務調査が入った際に、申告ミスを理由に追加で税金が課されることもあります。
加えて、記帳をこまめにスピーディーに行なっていれば経営状況を随時数値として見ることができるため、今後の経営方針や施策を考える上で非常に重要です。
以下に、記帳代行を税務や会計の専門家である税理士に依頼するメリットをお伝えします!
本業に専念することができる
記帳作業は単調な割に知識と時間が必要な作業です。
経営者の方が自ら記帳していた場合は、今まで記帳に割いていた時間を本業に回すことができるようになり、売上のアップが見込めます。
手続が簡単で正確になる
領収書や通帳のコピー、請求書、入金記録などを代行者に送るだけで資料作成を行なってもらえます。
記帳代行サービスの利用における手続きの際に、煩雑な作業を必要としません。
記帳以外の効果も見込める
税理士によっては、単なる記帳代行に限らず、派生して財務コンサルティングを行なってくれるところもあります。
税理士法人ストラテジーでは、会社の財務状況から事業計画や財務戦略の作成、経営・財務体質の改善の提案など様々なサービスを展開しています。
コストカットを実現できる
外部に安価で記帳代行を依頼することで、今までバックオフィス業務にかけていた人件費の一部をカットすることが可能です。
簡単に依頼先の変更ができる(スイッチングコストは多額ではない)
対応が悪い、連絡が遅いといった理由で依頼先を変更したい場合、それほど手間なく依頼先を変更することができます。
記帳は原則1ヶ月単位で行うものなので、途中で契約を終了して依頼し直すことは難しいことではありません。
2.税理士と記帳代行業者を比較した場合のメリット
次に、税理士と記帳代行業者を比較した場合のメリットを見ていきましょう!
税理士に依頼するメリット
何より、決算申告や節税まで一貫して依頼することができます。 決算申告は税理士法によって、納税者本人か税理士又は税理士法人しかできないと定められています。
税理士はこの決算申告と記帳代行をセットで行なってくれることがほとんどです。
よって、新たに決算報告をしてくれる税理士を探すという手間が省けます。
また、記帳代行と決算申告は密接な関係にあるため、一貫して業務を行うことで講じられる節税対策も多くなる税理士への依頼は十分にメリットといえます。
記帳代行業者に依頼するメリット
税理士と比べて、記帳代行業者の方が相場が安いケースがあります。
記帳代行を単体で頼みたいという場合は料金の面だけで見ると、業者に頼んだ方がお得かもしれません。 ただし、後述する違法業者には注意しましょう。
決算申告(税務申告書の作成含む)を行うことができるのは、「納税者本人」か「税理士(税理士法人)」のみと法律で定められています。
業者の中には「決算申告も代行」を謳い文句にしている場合があります。
この点、税理士資格を持った業者であれば、何も問題はありません。
しかし、税理士資格を持っていない業者が税務申告書類を作成した場合、税理士法違反となります。 また、税理士は法律で守秘義務が定められているのに対して、業者は義務が法律上明記されていません。
記帳代行によって預ける資料のほとんが機密事項にあたります。
したがって契約時に秘密保持義務を明記することをオススメします。
他にも、業者が預かっていた領収書を紛失するといったトラブルがあった際の対処法を事前に確認しておくことも大切です。
3.クラウド会計(マネーフォワード・freee)にも対応!
熊本の税理士法人ストラテジーでは、バックオフィス業務の効率化を目的として、クラウド会計の導入を促進しています.
「クラウド会計」と聞いてもピンとこない方や「クラウド会計」の存在をまだご存知でない方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は「クラウド会計」について解説します。
クラウド会計とは?
従来の会計ソフトは、会計ソフトウェアを購入し、会社のパソコンにインストールして利用をする会計ソフトでした。
これに対しクラウド会計ソフトは、ソフトウェアそのものを購入するのではなく、サービス提供会社に対し使用料を支払い、その後インターネット経由で利用できる会計ソフトのことを「クラウド会計ソフト」と言います。
インターネット環境と一定のスペックを備えたパソコンさえあれば、利用することができます。
会計データの保存に関しても、パソコン本体に保存されるのではなく、クラウドサーバー上にバックアップされます。
そのため万が一会社のパソコンが故障したり、ウイルスに感染したりしても保存したデータを失う心配はありません。
クラウド会計のメリット
クラウド会計のメリットをお伝えします。
常に最新の会計情報を確認できる
従来の会計ソフトはインストールしているパソコンからしか会計情報を入力したり、確認することができませんでした。
しかしクラウド会計は、パソコンやスマートフォンと、インターネット環境さえ揃っている状態であれば問題なく利用できます。
銀行口座やクレジットカードとのデータ連携が可能
銀行口座の入出金やクレジットカードの利用履歴などの会計ソフトに入力する作業時間は、現在経理業務の中でもかなりの割合を占めています。
クラウド会計ソフトでは、ネットバンキングやクレジットカードの利用履歴データと自動的に連携できるよう設定することが可能となっています。
これにより入出金や利用履歴については自動で会計ソフトに反映されるため、入力するという業務が丸ごと削減できます。
作業時間の短縮ができ、業務効率へ繋がるメリットになります。
3バックアップ体制が安心
従来の会計ソフトのデータは会社のパソコン上にしか保管されません。
しかしクラウド会計は、クラウドサーバー上に保管されます。
従来の会計ソフトでは、万が一の為にデータを外部記憶媒体に移し替える作業などが必要でした。
しかし、クラウド会計のデータはクラウドサーバー上に保管されることでこの手間を省くことができます。
これは、会社の中でなくても外出先から会計データの確認ができるということです。
遠方地のお客様の会計情報を離れた場所からでも、同じものを見ながら確認が可能になります。
そのため当社ではクラウド会計システムを中心に業務を行っております。
クラウド会計のデメリット
次にクラウド会計システムのデメリットをお伝えします。
コスト(維持費)がかかる
クラウド会計システムは、月額使用料又は年額使用料を支払いながら利用するサービスです。
従来の会計ソフトは、導入時のソフトの購入の際に費用が発生しますが、クラウド会計ソフトは導入後も毎月一定の使用料がかかります。
機能の使いこなしに時間がかかる
クラウド会計システムはとても便利な面がたくさんあります。
そのため人によっては、すべての機能を使いこなすために時間がかかる可能性があります。
しかし、初期設定をきちんと行い、継続的に使用することで、処理作業に慣れ、作業時間や業務効率化へ繋がります。
また、ソフト自体もAI機能も有しているため、一度学習したことは自動で対応してくれるようになります。
このようなクラウド会計システムの導入時のサポート作業も当社では行っております。
もちろん初期設定や使用方法のご指導もさせていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
4.さいごに
今回は、記帳代行のメリット、そして業者と税理士への依頼での違いを解説しました。
記帳は税務申告にも繋がるとても大事な作業です。
さらに、円滑な経営を行うためにも有効な手段です。
記帳代行の依頼を行うかどうか判断に迷うときは、税理士法人ストラテジーにご相談ください!
また、当社ではクラウド会計システムの導入時のサポートを積極的に行っておりますので、以下のリンクよりお気軽にお問い合わせください。
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