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公認会計士の仕事とは? 熊本の公認会計士園田剛士事務所

更新日:2019年12月18日


熊本市中央区八王寺町で開業しています公認会計士園田剛士事務所です。 公認会計士と税理士の仕事内容は何が違うんですか?とよくお客様からお問合せをいただきます。そこで今回はあまり知られていない公認会計士の仕事内容についてお伝えしていきたいと思います。

公認会計士の業務とは?~公認会計士の業務その1 監査業務~

公認会計士の仕事は大まかに監査・税務・コンサルティングに分けられます。 監査とは、企業等が作成する「財務諸表(決算書)全体が大きな誤りなく作成されているかどうか」検証することで、公認会計士にしか行うことができない独占業務です。監査を受ける義務があるのは、例えば事業会社だと上場会社、一定の規模以上の非上場会社などの利害関係者が多かったり、利害関係者に与える影響が一定以上の会社です。また、学校法人や医療法人、社会福祉法人などのその法人の目的を達成するために国や地方公共団体から補助金を受領している一定規模以上の法人も監査を受ける義務があります。

例えば上場会社の場合、投資家は「この先株価が上昇するかどうか」「この先たくさんの配当を見込めるかどうか」「会社の実際の価値に対して現在の株価は割安なのか割高なのか」などの情報を企業が公開する開示情報(決算書等)によって得ることができます。 もし監査がなかったら、企業には自分の会社が実態以上に儲かっているように見せる動機があるため、市場には企業により意図的に良く見えるように偽装された開示情報が出回る可能性があります。また、意図しない誤りがあることにより実態を表さない開示情報が出回る可能性もあります。 正しくない情報が出回る状態が当たり前となってしまったら、投資家にとっては「今日儲かっていると思って投資した会社が実際はそうでないかもしれない」状況となり、安心して投資を行うことができませんよね。

上記は一例ですが、企業の利害関係者の判断を誤らせるような情報が出回らないようにするために、財務諸表等に対して、独立の立場から正しいかどうかの意見を表明すること、また企業のパートナーとなって正しい財務諸表等を作成することができるように指導を行うことが公認会計士の監査業務です。

また、学校法人等の補助金を受領しているために監査対象となっている法人については、主にその法人がどれくらいお金を必要としているのかということを元に、あらかじめ決められた補助金総額のパイを同種の法人で分け合うこととなりますが、これらの法人においても監査がなければ実際に必要とする以上に補助金を請求する法人が出現する可能性があります。それにより国や地方公共団体のお金が正しく配分されないといった事態が生じることを防ぐために、監査を行っています。

税務業務も行うことができます!~公認会計士の業務その2 税務業務~

税務業務は法律上税理士にしか行うことのできない業務ですが、2019年現在公認会計士の資格を有する者は別途試験を受けずとも諸登録手続きのみで税理士の資格を取得することができます。公認会計士の資格を取得すると自動的に税理士資格も取得できるということですね。当然、税務についての知識は公認会計士試験の段階で求められ、その後も税制改正等の知識のアップデートを毎年行っています。

必ずあなたの役に立ちます!~公認会計士の業務その3 コンサルティング業務~

公認会計士の業務のうち監査業務について上で簡潔に記載いたしましたが、実際の監査業務では財務諸表に大きな誤りがないかどうかを検証することに加えて、広い意味で「正しく財務諸表等を作成するための仕組みが構築されているか」も検証することが求められています。 例えば、多くの公認会計士は、監査の仕事を通して以下のようなことを経験します。 ◇企業等が策定した事業計画・予算の実行可能性の検討 (予算や事業計画は実績と差異が小さくなるように策定することが重要で、達成が容易すぎても、到底不可能なものであってもいけません) ◇資金や在庫などの組織にとって重要な資産が適切な管理体制の下に置かれているかの検討 (現金は鍵のかかる金庫にしまわれていますか?在庫がある場合は実地棚卸(在庫カウント)を実施されていますか?理由は分からないがお金や物がなくなっている、という状況になっていませんか?) ◇重要な投資を行うにあたって事前に検討するべき事項が企業内で検討されたかどうかの検討 (投資する際、投資した分のリターンが将来見込めることを確認してから行っていますか?) ◇日常業務において無駄なく、必要な要素を漏らさず行うことができているかどうかの検討 (経営者の皆様、事業主様、ご自身の会社においてどのような支出が行われているか把握されていますでしょうか。知らないうちに意図しない支出が行われていたり、意図しない計画が進んでいたりしませんか?金額にもよりますが、組織の規模に対して重要な支出と考えられるものについては、然るべき役職の方がその内容を確認し、承認してから実行される仕組みとする必要があります。) ◇組織内で不正(従業員による横領など)や意図しない誤りが起こらないようにするための仕組みが適切に構築されているかどうかの検討 (お金の管理を特定の担当者に任せきりにすると、万が一紛失等があった際にその方が真っ先に疑われることになります。お互い気持ちよく働けるように、こまめに相互チェックすることが理想です。)

当事務所では顧客の皆様と一緒に成長し、決算を黒字化させること、またそこで働く従業員の方の満足度を高め、人不足の時代を生き抜く組織になっていただくことを何よりの目標としています。 そのためにはまず現状を正しく知り、なりたい姿になるための計画を策定し、こまめに計画と実情を比較して対応策を打つことが不可欠です。その第一歩、現状を正しく知るためにまずは正しく決算書を作成するための仕組みを整理することが重要だと考えています。 公認会計士としての経験を活かして、あなたに役立つアドバイスができれば幸いです。 一緒に成長を目指すパートナーとなってくださる事業主様、企業様、お申込みフォームよりお気軽にご相談ください。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございました! 今回は公認会計士の業務について記載させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? 我々公認会計士について少しでも知っていただけましたら嬉しいです。 引き続き皆さまにとって有益な情報を提供できるように努力していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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