
新規事業や起業にあたり、多くの方が直面するのが資金調達の問題です。
日本政策金融公庫や銀行を通じた創業融資は、有力な選択肢ですが、申請手続きの複雑さに悩む起業家も少なくありません。
そのような状況で頼りになるのが税理士の存在です!
税理士は、専門知識を活かして事業計画書の作成や金融機関との交渉をサポートし、融資成功率を高める重要な役割を果たします。
しかし、融資のサポートを依頼する場合、成功報酬型の契約が一般的となりますが、具体的に費用がどれだけかかるのかご存知でない方も多いのではないでしょうか?
この記事では、税理士に融資サポートを依頼する際の成功報酬の相場や注意点を詳しく解説します。
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目次
1.税理士が提供する融資サポートとは?
まずは、税理士に創業融資のサポートを依頼したときに受けられるサポートを以下にご紹介していきしょう!
事業計画書の作成支援
創業融資の審査において、事業計画書は最重要な書類です。
税理士は、売上予測や利益計画など具体的かつ説得力のある計画書を作成し、審査担当者に好印象を与える内容に仕上げることができます。
必要書類の準備
納税証明書や登記簿謄本など、申請に必要な書類を正確かつ迅速に整えるサポートを行います。
金融機関との交渉サポート
税理士は金融機関との交渉を代行し、融資条件を有利に進める手助けをします。
プロの立場からの交渉は、起業家にとって大きな支えとなります。
面談対策のアドバイス
面談で想定される質問や回答例を提示し、申請者が自信を持って対応できるようサポートします。
これらの税理士からのサポートを受けることで融資の成功率が格段に上がるだけでなく、手続きの負担も軽減されます。
では、これだけのサポートを受けるためにはどれだけの費用が発生するのでしょうか?
2.税理士の報酬形態はどのようなものがある?
税理士に融資サポートを依頼する際、その基本的な契約形態としては、「成功報酬型」と「顧問契約型」の2つがあります。
では、それぞれの特徴とメリット・デメリットについて見ていきましょう!
成功報酬型
成功報酬型は、融資が成功した場合にのみ報酬が発生する契約形態です。
成功報酬型は以下のようなメリット、デメリットがあるため、契約内容を事前にしっかり確認する必要があります。
【メリット】
融資が成功しない限り報酬を支払う必要がない。このため、起業資金に余裕がない方でも依頼しやすい
税理士側も成功を目指して全力を尽くす傾向が強く、質の高いサポートが期待できる
【デメリット】
成功した場合の報酬額が高額になることがある。一般的に融資額の2~5%が相場だが、サービス内容によってはさらに高くなる場合もあり得る
融資が実現しなかった場合でも、着手金や実費が発生する可能性がある
顧問契約型
顧問契約型は、融資サポートを含む税務全般の相談・対応を長期的に依頼する契約形態です。
主に以下のような特徴があります。
【メリット】
融資サポート以外にも、日常の税務や会計に関するアドバイスを受けられるため、トータルでの経営支援が可能
毎月の顧問料が一定額で設定されるため、費用を見込みやすい
長期的な関係を構築することで、税理士が事業内容を深く理解し、より適切なアドバイスが得られる可能性がある
【デメリット】
融資が成功しなくても顧問料を支払う必要がある
短期間のサポートを希望する場合には、コストが高くなることがある
どちらを選ぶべき?
契約の方法は、事業の状況やニーズによって異なります。
もし初期コストを抑えたい場合は、成功報酬型をお勧めします。
融資成功時にのみ支払いが発生するため、資金が限られている場合に向いているためです。
また、長期的な経営支援を求める場合は。顧問契約型がおすすめです。
融資支援に加え、税務や経営に関する包括的なサポートを受けられます。
契約前にそれぞれの特徴を理解し、自分に合った形態を選ぶことがとても重要です。
3.成功報酬の相場はどれくらい?
次に税理士に融資のサポートを依頼した場合の成功報酬の相場を見ていきましょう!
税理士に融資サポートを依頼した場合の成功報酬は、一般的に融資額の2~5%が相場です。
ただし、地域やサービス内容に応じて異なる場合があります。
成功報酬の具体例や発生条件について詳しく見ていきましょう!
一般的な成功報酬の金額
税理士の一般的な成功報酬は、融資額に応じて次のように変わることが多いです。
融資額500万円の場合
成功報酬:10万円~25万円程度
融資額1000万円の場合
成功報酬:20万円~50万円程度
融資額2000万円の場合
成功報酬:40万円~100万円程度
融資額が高額になるほど、成功報酬の割合が調整される場合があります。
また、税理士事務所によっては、固定額で設定されるケースもあります。
必ず税理士事務所のホームページを確認するか、直接問い合わせてみることをお勧めします。
4.成功報酬の発生条件
融資獲得のために税理士にサポートを依頼した際の成功報酬は、融資が実行された場合にのみ発生する仕組みが一般的です。
しかし、以下のような条件が設定されたり、費用が生じることもあります。
融資の承認後に辞退した場合
税理士が行った業務に対する報酬が請求される場合があります。
着手金の支払い
一部の事務所では、成功報酬とは別に着手金を契約時に支払う必要があります。
顧問契約の条件
融資後に顧問契約を結ぶことが条件とされる場合もあります。
成功報酬の金額は、提供されるサービス内容によっても異なります。
例えば、基本的な事業計画書作成のみの場合、比較的低額になることもあります。
また、金融機関との交渉や申請手続きの全面的な代行が含まれる場合は高額になることがあるため、サポート内容を事前にしっかり確認することが重要です。
5.成功報酬以外の費用は?
税理士に融資のサポートを依頼する場合、成功報酬以外にも追加で発生する可能性のある費用を把握しておくことが大切です。
交通費や実費
金融機関との面談や書類取得に伴う交通費が請求されることがあります。
特に事業の所在地が県外等の遠方の場合は、公共交通機関の費用などを請求される場合がありますので事前に必ず確認しておきましょう。
書類作成費用
事業計画書や申請書類の作成にかかる費用が別途請求されることがあります。
これらの費用は契約時に明確にしておくことが重要です。
契約更新費用
融資が長期にわたる場合、当初の契約期間を超えてサポートを受ける場合に更新費用が発生する可能性があります。
特に顧問契約型の場合は、契約期間の確認が必要です。
追加オプション費用
金融機関との交渉の代理や融資後のフォローアップなど、基本サービスに含まれない追加サポートを依頼する際には、オプション費用が発生することがあります。
税理士との契約時には、成功報酬や追加費用に関する詳細を契約書で明確にすることが不可欠です。
不明点や不明瞭な点がある場合は契約前に必ず質問し、不安を解消するようにしましょう。
また、複数の税理士事務所から見積もりを取り、比較することもおすすめです!
6.税理士選びのポイント
税理士を選ぶ際のポイントは、税理士に支払う報酬額以外にもいくつかあります。
税理士は、税務申告や財務管理をはじめ、経営者のパートナーとして多くの場面でサポートしてくれます。
そして、適切な税理士を選ぶことで融資の成功に一歩近づくこともできます。
しかし、自分に合った税理士を選ぶのは簡単ではありません。
以下のポイントを参考に、自分の事業に合った、信頼できる税理士を選びましょう。
専門分野の確認
税理士にも得意分野があります。
たとえば、創業融資やベンチャー企業の支援を得意とする税理士もいれば、不動産や医療分野に特化した税理士もいます。
自分のビジネスや目的に合った専門知識を持つ税理士を選ぶことが大切です。
確認方法は、税理士のホームページやプロフィールで専門分野をチェックしたり、過去の実績や事例を問い合わせて確認することも有効です。
コミュニケーション能力
税理士とのコミュニケーションは、業務をスムーズに進めるための鍵です。
分かりにくい税務や会計の内容を分かりやすく説明してくれる税理士であれば、安心して任せられます。
また、自分の疑問や要望に対して迅速かつ丁寧に対応してくれるかも重要なポイントです。
初回の相談時の対応や説明の分かりやすさや、メールや電話でのレスポンスの速さや丁寧さを見ると良いでしょう。
費用の透明性
税理士への報酬は、顧問料や成功報酬、決算申告の代行費用などさまざまな形で発生します。
契約前に費用の内訳や料金体系が明確に提示されるかを確認しましょう。
また、コストパフォーマンスも重要です。安さだけで選ぶのではなく、自分が求めるサービス内容と料金が見合っているかを検討する必要があります。
料金表があるかどうか確認することや、見積もりを取って複数の税理士と比較することも重要です。
サービス内容の充実度
税理士の業務範囲は税務申告に限らず、経営アドバイスや資金調達のサポートなど多岐にわたります。
単なる税務処理だけでなく、将来的な経営支援や事業拡大を視野に入れたサポートを求める場合は、対応可能な税理士を選ぶことが必要です。
融資支援の他に補助金等の申請のサポートが可能かどうかや、経営改善計画の立案や事業承継に関するアドバイスがもらえるかどうかも確認しましょう。
税理士事務所の規模と対応力
税理士事務所には、個人で運営している小規模な事務所から、複数の税理士が在籍する大規模な事務所までさまざまな形態があります。
小規模な事務所は親身な対応が期待でき、大規模な事務所は幅広い専門知識とサポート力が魅力です。
自分のニーズや事業規模に応じて選びましょう。
実績と信頼性
実績のある税理士は、これまでの経験に基づいた的確なアドバイスを提供してくれます。
依頼する税理士の信頼性を確認するためには、口コミや紹介も参考にするとよいでしょう。
また、日本税理士会連合会の登録情報で正式な資格保有者かどうかを確認するのも重要です。
依頼する税理士の実績や口コミを確認したり、ホームページ等で実際のクライアントの事例や成功事例を聞いてみましょう。
自分との相性
税理士選びでは、業務能力だけでなく「相性」も重要なポイントです。
長期的な関係を築くためには、自分の価値観や経営方針を理解してくれる税理士であることが望ましいです。
最初の相談や面談を通じて、信頼できる人物かどうかを判断しましょう。
税理士選びは、事業の成長や経営の安定に大きく影響を与える重要な決定です。
専門分野や費用、対応力などを総合的に考慮し、自分のビジネスに最適な税理士を選ぶことが成功に繋がります。
まずは複数の税理士と話し、自分に合ったパートナーを見つけることをおすすめします!
7.さいごに
創業融資は、事業の未来を左右する重要なステップです。
その融資を獲得するために税理士へサポートを依頼することは、創業融資の成功率を高めるうえで非常に有効な手段です。
特に成功報酬型や顧問契約型といった契約形態に応じて、自分の事業に最適なサポートを受けることができます。
また、成功報酬の相場や追加費用について理解を深め、信頼できる税理士を選ぶことが融資成功への近道となります。
熊本創業融資相談室は、税理士法人ストラテジーが運営しており、創業融資のみならずその他の資金調達や融資全般のお困り事に対してサポートしております。
初回のご相談は無料でお受けしております。
融資サポートの報酬についても詳しくお話させていただきますので、ご不明点などありましたら何なりとお申し付けください。
当社では皆様からのご相談を心よりお待ちしております!
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